テンプルステイ☆
お話は前後しますが、6月のおわり・・・
韓国の仁川(インチョン)から車で1時間ほど北西に進んだ
江華島というところにある Lotus Lantern (ロータスランタン)というお寺に行ってきました。
韓国にはテンプルステイというシステムがあり
韓国人のみならず外国人もお寺にステイして 僧侶の生活を体験する事ができます。
お寺の朝は早いです。
3時半には起きて身支度をし
4時からのチャンティング(お経)に参加します。
韓国式のチャンティングの仕方で108回の礼拝があります。
立って手を合わせて一礼
土下座のような形になり 両手を両耳の横に置き手のひらを上に向け一礼
その後 また立ち上がって 手を合わせて一礼
というのを108回繰り返すのです。
オリエンテーションの際
真っ白い肌に坊主頭が良く似合う
ロシア人の僧侶に
「かなり大変だと思うので 辛いと思ったら無理をしなくて良いですからね」
と言われ
「ヨガで体を鍛えているので、大丈夫です」
と答えてしまった私でしたが
早朝の上がりきらない血圧での108回の礼拝は
かなりハードで何度もくじけそうになりました。
僧侶たちは、修行の際、何千回とこれを繰り返すのだそうです。
(信じられない!!)
108回の礼拝が終わると 瞑想の時間となります。
韓国仏教式の瞑想(座禅)にファドというのがあり
これは、「ある質問を繰り返す」というとても特徴的な瞑想法です。
ロシア人僧侶に
「どんな質問をするのですか?」
と聞くと
「仏陀の話にこういうものがあります。
弟子たちの前に座って、彼らのあらゆる質問に答えていた仏陀は
ふと、話をやめて
蓮の花を手に取りました。
大勢の弟子たちのうちの たった一人の弟子が
その意味を悟り 微笑みました。
というものです。
私は、瞑想の時、
なぜあの時、仏陀は蓮の花を手に取ったのですか?
と質問しています。」
私にはファドは難しいように思えたので
簡単なやり方を聞くと
「1から10までの数字を数え続けるのが、もっとも 簡単だと思いますよ」
と教えてくださいました。
1時間にも及ぶ瞑想の後は
朝食の時間。
おいしい韓国式精進料理。
辛さも控えめで、お野菜たっぷり。
お野菜は主に、境内にある畑で取れた有機野菜です。
食事中は一切の会話は禁止ですので
お野菜の美味しさも 食べ物のありがたさも
しっかり 噛みしめます。
お食事の後は畑仕事。
畑仕事をしながら思ったこと
「あれも、これも 全部 全部 仏!!」
空も 土も 虫も みんなみんな。
宿舎やお庭に 小さな 茶会のための席が用意されていて
僧侶とお茶を飲みながら お話をする機会が何度かありました。
私より年下の修行僧 Iさんは
ソウルでワールドカップがあった年に 兵役に行き
そこで進路について考えて、僧侶になることを決めたのだそうです。
「ソウルにワールドカップが来るなんて もう二度とない事ですよ!
それなのに
兵役中は試合の時間に合わせてテレビを見ることも許されなかったため
めったに韓国の試合を観戦できなくて
観戦できたとしても、監視官のいる前でしたから
韓国が得点を入れても 飛び上がって喜ぶ事ができなかったんです。」
と、その時の喜びをこらえる表情を見せてくれたIさん。
「その後、出家してしまったもので、大好きな うたばん が見れず、全く残念なことです。」
そう言って、今度は、また別の苦い表情。
韓国語のほか 日本語や 英語も堪能
その上、とっても純朴で面白い方でしたから
きっと、将来は たくさんの人々と交流しながら
仏教のすばらしさを世界に広めてゆかれる事だろうなぁ。
ステイの間は、
アメリカで宗教学(キリスト教専攻)を勉強している
学生さんや
地元の大学の仏教サークルのみなさんなどとの
共同生活。
バランスよく精神性に取り組んでいる人々は
シンプルで、自然体で
一緒にいて、落ち着きますね。
お互いの国について、宗教について話した後
全員一致で
ながさわまさみ は可愛い
というシンプルな結論に達したりと
ゆっくりと過ぎてゆく時間。
3時半起きは辛いけれど
このままここに住んでも良いな・・・なんて本気で思いました。
韓国には、テンプルステイができるお寺がありますが
あちこちのお寺にステイした人の話だと
「ご飯が一番美味しいのは、ここ、Lotus Lantern!!」
との事でした。
もしかして、私の「ここに住んでもよいかも?」の思いつきも
美味しいご飯のせいだったのかも・・・?
